福津市議会で行われた令和2年第4回定例会において、福津市の道路整備や久末ダムの環境保全、農業振興地域の整備についての一般質問が行われた。特に新型コロナウイルス感染症の影響の中、交通問題や農業に関する施策は市民生活に直結する重要なテーマとして議論が交わされた。
一般質問の初めに、八尋浩二議員は、交通量の増加による渋滞問題、久末ダムの小水力発電の現状、そして農業振興地域の調査について質問した。八尋議員は、道路整備計画について、福津市内の渋滞箇所が目立ち、特に交通量の多い市役所前交差点や福間南小学校前での混雑を懸念した。原崎市長は、今後、福間駅周辺の都市計画道路の効果を調査した上で整備を進める考えを示した。
次に、久末ダムについての質問では、原崎市長が、久末ダム環境保全基本計画の策定状況を報告。小水力発電の事業性が厳しいとしつつ、今後のダム活用法に期待感を持たせる発言をした。また、農業振興に関して、必要な調査が進んでいなかった事実を認め、次年度に向けた計画を約束した。
さらに、コロナ禍における福津市の防災活動が紹介された。下山昭博議員からは、教育機関における新型コロナ対策とGIGAスクール構想に関する質問が続き、教育長は、進捗状況や導入による教育効果・危機管理面への取り組みが報告された。
特に、ミニバスの運行については、地域住民からの意見聴取に基づき新たな路線案の策定が進められている。江上議長は、今後の運行見直しについて、地域住民からの声が反映しやすい体制を整備すべきだと強調。この他にも多くの議員から意見が出され、今後の施策への期待が高まる結果となった。