令和3年第3回福津市議会の総括質疑が行われ、各議員から多くの重要なテーマが取り上げられた。
中でも、新型コロナウイルス対策に関する質問が目立った。秦浩議員は、市の独自支援策について尋ね、市内事業者への対応を迫った。原﨑智仁市長は、リフォーム工事券の発行や消費喚起策を計画していると述べた。新型コロナワクチン接種に関しても、迅速な対策が求められた。将来的には、町の当局と連携しながら、必要な支援策を見極めていく意向を示した。
次に経済と産業の振興に関する質疑が続いた。秦議員は、地元の農業従事者の高齢化や担い手不足に対する具体的な施策を問うと、原﨑市長は農業支援事業の継続を強調。さらに市のふるさと納税の取り組みについても言及し、8億円達成を目指す施策を展開していると述べた。地域商社の活動についても触れ、経営状況の確認がなされた。
災害に強いまちづくりの観点からは、災害対策強化の必要性が指摘された。秦議員は、老朽化した公共インフラへの対策や避難所の運営について尋ね、効果的な対応が求められた。市長は、地域防災力強化に向けた新たな方針を発表し、その必要性を訴えた。
また、教育環境整備についても多くの質問が寄せられた。秦議員は、過大規模校の存在に苦しむ地域の声を代弁し、新設校の建設計画が喫緊の課題であることを指摘。この件に関して市長は、プロセスを急ぐ考えを述べつつ、透明性を重んじた進捗に期待を寄せた。
最後に、福津市の財政状況や資金確保の指針についても言及され、市長は行財政改革の重要性を強調した。特に、地域コミュニティ活動の支援を通じて、今後も市民とともに持続可能なまちづくりを進めていく意向を示した。