令和5年第2回福津市議会が開会し、市政運営の指針や予算編成についての提案が議題に上った。
原﨑市長は開会の挨拶の中で、町づくり基本構想の実現に向け2025年度を重要年と位置付けている。新型コロナウイルスの影響がありながらも、地域経済の維持に努めてきたことを振り返り、益々の協力を呼びかけた。
今回の定例会では、福間中学校の給食棟増築に関する専決処分や教育長の任命、さらに教育委員会委員の任命など、重要案件が提案された。教育長の任命について原﨑市長は、大嶋正紹氏の再任の理由として、教育施策に関するリーダーシップと実績を挙げ、新たに大きな課題に立ち向かう意欲を表明した。
また、教育委員会委員の選任や人権擁護委員候補者の推薦に関する議題も扱われた。大嶋教育長に対する同意案は、議会で賛成多数の結果となったものの、一部の議員からは透明性のある運営体制の確立に対する意見が寄せられた。
さらには、今年度の補正予算案が提出され、特に健康保険や一般会計に関連する額が明記された。市長は、新型コロナウイルスの影響を考慮した上で、必要な支出を行う重要性を強調した。具体的には、給付費や市民健康施策に関連した予算を増額し、保険事業の安定性を確保していく考えを示した。
この議論を通じて、全52件の議案が提案され、様々な分野での市政発展が期待されている。特に健康福祉策略や地域振興に向けた実施計画の進捗が注目され、議会の質疑応答では市民参加や地域との連携がテーマとなった。
さらに市民からの請願書として、小中学校や公共施設の女子トイレに生理用品を設置する案件が取り上げられ、教育委員会における新たな動きとして注目されている。市長は請願の趣旨に対し理解を示し、導入へ向けた検討を進めると述べた。今後の審議が期待される。