福津市議会は令和5年第5回定例会を開催。重要な議案や請願が審議され、討論が繰り広げられる中、特に議案第51号の一般会計補正予算案が注目を集めた。議案は賛成多数で可決されたが、一部の議員からは新設小学校の用地造成費用に対する反対意見が出た。3番議員の山本祐平氏は、事業の進展に市民との合意形成が不十分であることを指摘し、「進め方に疑問が残る」と強調した。その他にも、施設整備や予算執行について、さまざまな意見が交わされた。
続いて、議案第52号の国民健康保険事業特別会計補正予算、議案第53号の後期高齢者医療事業特別会計補正予算、及び議案第54号の介護保険事業特別会計補正予算についても、いずれも原案通り可決された。これらの補正予算には、急増する高齢者や子育て支援の施策が含まれおり、福津市の福祉政策を支える重要な予算とされている。
認定議案では、令和4年度の決算認定も行われ、特に反対意見が多かった認定第1号の一般会計決算の認定について、様々な議員が意見を述べた。戸田進一氏は、今年度の決算において指摘すべき問題が多く、特に過密解消の施策にかかる予算配分への懸念を表明。
また、議長の髙山賢二氏は、今議会の進行を円滑に進める一環として、各委員会からの報告を受けると共に、議会基本条例制定検討特別委員会の設置期間延長にも意義を見出すと表明。
福津市内の公共交通の維持、公共施設の整備に関する請願も多数提出され、請願第3号の子どもの権利条例の制定を求める請願は賛成多数で採択された。議員たちは、子どもの人権を確保し、健やかな成長を支援するための施策の必要性を訴えた。
今次会議では、様々な意見や施策が出され、福津市の将来像を描く重要な機会となった。引き続き、今後の議会でのテーマとして、地域の住民の意見を反映させた行動が求められるだろう。