令和元年第3回おおい町議会定例会が令和元年6月20日に開催され、各議員から多くの質問が寄せられた。中でも特に注目されたのは、桜の木の維持管理とその活用についての議論である。
地域の貴重な資源である桜并木については、約1,600本が町内に分布しており、春には多くの観光客を惹き付ける要因となっている。原田 和美議員は、「桜の管理や活用について町の考えを問うとともに、桜を通じた地域愛着の育成が重要である」と強調した。赤井 克良介護福祉課長は、桜の年間管理業務を業者に委託しており、春、および夏にかけて病害虫の防除、除草、剪定を行っていることを説明した。
また、桜並木の維持管理については、特に交通安全や防犯面に配慮した対応が必要との意見も出された。議員からは、「桜の木が視界を遮ることがあるため、適切な管理が求められる」との発言があった。
次に、桜の木を用いた地域活性化についても議論された。町長は、桜並木の利用促進に対する姿勢を表明し、「町の花である桜は地域愛着を育む重要な資源であり、今後も積極的に利用していきたい」と述べた。さらに、桜の刈り取った枝の活用方法についても提案があり、木材を地元の特産品やお土産品に利用することで地域資源を生かしていくことも可能であるとされた。
続いて、現行の補助制度についても議論が行われ、聴力に障害のある高齢者に対する補聴器の購入補助制度の必要性や、補助対象者を広げる方向性が話し合われた。この問題に関して、町が対応を進めていくことが求められている。原田議員は、今後の施策として、補聴器に関する補助制度の対象範囲を広げる提案を行い、町長も「国や県の方針をステップにして、耳の日の啓発活動など、様々な施策を進めていく必要がある」と応じた。