令和5年2月10日、おおい町議会で臨時会議が開かれ、重要な議題が討議された。
主な議題には、議会録署名議員の指名や会議期間の決定、さらには議員報酬に関する条例が含まれている。
特に議論を呼んだのは、議員報酬の引き上げについてである。提案を行ったのは、おおい町議会の尾谷和枝議員で、現在の議員報酬を引き上げる背景として、近年の少子化や高齢化が進む中で、議会機能の強化が求められている点を挙げた。
具体的には、新たに議長の報酬を37万5,000円、副議長30万7,000円、一般議員28万6,000円とする改正案が提示された。これに対して、今川直樹議員は反対の立場を表明し、報酬の引き上げが住民の信頼を損ないかねないことを指摘した。彼は、報酬が低いことが議員の成り手不足を引き起こしているとし、今後の課題として生活給に見合った報酬引き上げが必要だと述べた。
尾谷議員は、議会改革の一環としてこの報酬改正を位置付けており、議会の役割を強化し、住民への信頼を築くための重要なステップであると強調した。また、他の議員も質疑応答では様々な意見が交わされました。
会議は慎重に進められ、最後には各議員の賛成のもと、報酬改正議案は原案通りに可決した。賛成票は9票、反対票は4票だった。
議長の松井榮治氏は、次回議会についても適切に準備を進めるよう各議員に呼び掛けた。従って、会議は円滑に終了し、住民の信頼を維持するための議会活動の強化に向けた重要な議論がなされたといえる。