令和4年第4回おおい町議会定例会が、2022年6月16日に行われた。この会議では、様々な重要な課題が議論された。まず、自衛隊の迎撃体制に関する問題が挙げられた。議長の松井榮治氏は、最近のロシアによるウクライナ侵攻を受けて県知事が国に要請した自衛隊による防衛体制について町長の意見を求めた。町長の中塚寛氏は、万が一の事態に備えた自衛隊の強化が必須であるとの姿勢を示し、住民の安全を最優先に考える必要性を強調した。
次に、広域ごみ処理施設における持込みごみの統一価格設定に関し町長は、受益者負担の原則を述べた。これまで無料で利用できた施設が有料化される可能性について、住民の負担が大きくなるという懸念が示された。一方で、これに対する町としての適切な運営方針は、議員からも注目されている。町長は、料金が住民に重荷にならぬよう調整していると述べた。
さらに、道の駅うみんぴあ大飯のリニューアルについても言及があった。町長は、エリア全体の活性化を図るために、道の駅と新たにオープンするSEE SEA PARKの連携が重要であるとし、デジタルサイネージシステムの導入計画を明かした。これは、各施設の情報を効果的に発信し、町の魅力を高めるための取り組みである。
教員の働き方改革も重要な議題に上がった。町は、業務改善に向けた様々な施策を進め、教職員の勤務実態が徐々に改善されつつあると説明した。しかし、さらなる労働環境の向上が求められており、地域ボランティアの活用や業務の外部委託による負担軽減策についても検討している。
最後に、学校施設の長寿命化計画およびその改修状況についても委員会で審議がなされた。町民への情報共有が進められ、改修工事のスケジュールや具体的な計画が策定されることが期待されている。町と住民が手を携えて、地域の安全や教育の充実に向けた取り組みが一層進むことが求められている。