おおい町議会定例会が令和2年11月27日に開かれ、複数の重要議案について討議が行われた。この中で、給与及び旅費に関する条例の一部改正案や、一般職の職員の給与に関する条例の一部改正案が主要な議題として取り上げられた。
まず、議案第72号「おおい町特別職の職員で常勤のものの給与及び旅費に関する条例の一部改正」について、町長の中塚寛氏は、期末手当の支給割合を国家公務員に準じて引き下げることを提案した。この改正案は全員賛成により可決された。
次に、議案第73号「おおい町一般職の職員の給与に関する条例の一部改正」について、猿橋巧議員は反対の立場から討論を展開した。猿橋氏は、期末手当の引き下げが国民の内需の拡大と景気回復に逆行する旨を強調し、現行水準の維持を訴えたが、最終的には賛成多数で可決された。
他の議案では、国民健康保険税条例やデイサービスセンターの設置に関する条例の改正も審議された。町長は国民健康保険税の減額見直しやデイサービスセンターの運営に関する事項を説明したが、質疑は行われなかった。
また、令和2年度の一般会計補正予算が920万円上乗せされ、総額が122億7千995万4千円となることが承認された。特別会計においても、介護保険事業の予算が374万6千円追加されることが議決された。
指定管理者の指定に関しても7件の議案が一括して扱われ、各施設の適切な管理に向けた指定が承認された。以上の議案は、議員による審議の中でそれぞれの立場からの意見が表明されつつも、全体としては円滑に進んだことが印象的であった。
最後に、医療費窓口負担の2割化についての請願が付託された。議会の休会が決議されるとともに、次回の定例会に向けて議事が無事に終了した。