令和5年6月19日、おおい町議会が定例会を開催し、一般質問が行われた。
町長の中塚寛氏は、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴う町の対策を解説した。感染者数の公表が終了し、個人の判断に任される状況になる中で、町としては感染対策を「基本的な」ものと考え続けていく方針を示した。この点について、議員からは感染管理を怠ることへの懸念が表明され、市民への注意喚起が求められる発言もあった。
また、町内の医療体制に関する質問もあった。現状、町の医療機関はコロナの重症者を受け入れる体制を整えており、県内でも最大311病床を確保できるとされている。しかし、若狭地方の医療資源の分布の不均衡が指摘され、その改善を求める声も聞かれた。
次に、町の特産品である滝水ひめについての議論に移った。これは新型コロナの影響や地元の水資源の減少により販売が難しくなり、最終的には廃止となった。町長はリニューアルや地域の有名な天然水のブランドを再構築する可能性も含め、今後の方向性を示していく考えを述べた。
また、補聴器の購入助成についても言及され、高齢者や聴覚障害者が社会参加をしやすくするための施策として必要性が議論された。副町長は、専門的な資格を持つ職員の正規職員化の重要性にも触れ、今後の方針について説明した。
最後に、町の役場職員定数についても議論がなされ、適切な職員配置と仕事の効率化を図る方針が再確認された。特に専門職は、より恒常的な確保が求められるとの結論に至りました。
この日は、町民からの質問が多岐にわたり、それぞれの解決策について活発な意見交換が行われた。今後も町の行政体制、医療制度、特産品の開発、また地域の高齢化対策に向けた持続的な努力が期待される。