令和3年6月23日に開催されたおおい町議会定例会では、複数の議案が審議された。
今回の定例会では、令和3年度一般会計補正予算が議題に上がり、各議員から活発な質疑が行われた。これに対し、町長の中塚寛氏は、国庫負担金や補助金を利用した資金計画であることを説明した。議案は全会一致で可決された。
次に、工事請負契約に関する議案も提出され、特に名田庄総合事務所改修工事について、多くの質疑応答が交わされた。田中秀樹議員が「改修工事は株式会社名田庄商会との協議の上で行ったか」と質問したのに対して、町の担当者は「利用しやすさを考慮した計画を進めている」と応じた。
他にも、シーサイドスパおおいの湯の太陽熱給湯設備導入工事についても質疑があり、同設備によって電気料金の約15%削減が見込めるとの報告がなされた。また、急傾斜地崩壊対策工事についても、昨年度と同様の材料で進められることが確認された。
定例会の中で、新型コロナウイルス感染症による米の需給悪化を受けて提出された請願書についても議論された。この請願は、全国的な米価の下落に対し、政府による適切な対策を求めるものであったが、最終的には賛成少数により不採択とされた。猿橋巧議員は請願の趣旨を支持し、農業者の生活を守るための政府の行動を求めたが、反対意見も多く寄せられた。
会議はスムーズに進行し、すべての議案を全会一致で可決、または不採択とする結果で終了した。議長の松井榮治氏は、議員の皆様に感謝し、町民福祉向上に向けた協力を求める挨拶を行った。