令和3年第8回おおい町議会定例会が、9月22日に開催された。
本定例会では、令和2年度の一般会計及び8特別会計の歳入歳出決算についての認定が行われた。議長の松井榮治氏が挨拶を述べ、出席した議員14名が全会一致で決算を認定することに賛成した。
さらに、子育て支援や社会保障に関わる議案が多く提出された。中でも、「おおい町母子家庭等の医療費助成に関する条例の一部改正について」では、寡婦を助成の対象外とする改正案に対し反対意見が上がった。猿橋巧議員は、医療費助成制度の重要性を指摘し、福祉施策の後退を懸念した。この改正により26名の町民が影響を受けることが強調された。
また、「おおい町個人情報保護条例の一部改正について」では、行政の透明性と市民のプライバシー保護が議論の中心に置かれた。猿橋議員は、デジタル庁との関連から改正に反対する意見を述べ、国との情報一元化の危険性を指摘した。反対の声が上がったが、改正案は可決された。
経済活動を促進するために設置される「おおい町あきない館の設置及び管理に関する条例の制定について」は、施設のネーミングが「リニューアルで名田庄商会の発展に寄与する」と説明され、万丈一で可決された。
さらに、保健医療や税制に関する改正案が相次ぎ、特に「おおい町介護保険条例の一部改正について」では、収入減に基づく減免制度の詳細が説明された。議員からの質疑に対し、申請プロセスについての理解が求められるなど、活発な議論が展開された。
最終的に、議員全員が参加し、全ての議案は可決された。この結果を受けて、中塚町長は議会の決議に感謝し、町政の運営に対する意見の尊重を表明した。また、地方財政の充実・強化を求める意見書が採択され、今後の予算計画に向けた大切な一歩となった。
今後も自治体の財政運営や地域の発展に向けた具体的な施策が求められる中、議会の役割はより一層重要になっていく。