おおい町議会が令和4年3月9日に開催された定例会では、様々な課題についての一般質問が行われた。特に、地域の災害避難計画や新型コロナウイルス感染症の影響、さらには地域の文化遺産の活用などが重要なテーマとして取り上げられた。
災害避難については、自助、共助を重視した取り組みが進められている。しかし、各地域での避難行動の格差が生じているとの指摘もあり、避難先の安全性や避難ルートの確認が急務となっている。これに対し、町長はハードとソフトの両面から安全対策を強化し、具体的な行動計画を策定すると強調した。
また、新型コロナウイルスに関する質疑では、町内の接種率や現在の療養・入院体制について説明があった。特に、要支援者の自宅療養が増加している中、受入先施設との連携や支援体制の確保が求められているとのことだ。町では、体制を整えるために福祉避難所を開設し、必要な人員を配置する計画を進めていることが報告された。
さらに、文化遺産としての城跡や山岳寺院の価値も重大なテーマとなっており、発掘調査や情報の発信が求められている。議員からは、県外や他地域との関連性を持たせた散策路を提案し、地域の魅力を発信することの重要性が指摘された。