おおい町議会は、令和5年5月10日に定例会を開催し、重要な事項が次々と議論された。初めての会議となるこの定例会では、仮議席の指定や議長、そして副議長の選挙が行われ、新たなスタートを切ったことを示した。
臨時議長の今川直樹氏は「令和5年おおい町議会定例会を開会します」と宣言。出席議員13名に恵まれた議会は、スムーズに議事を進めることができた。
議長選挙では、細川正博氏が指名され、全員の支持を得て新議長に選出された。細川議長は所信表明にて、おおい町議会の活性化に向けた具体的な取り組みを提案。特に、委員会質問の実現を重視し、その実行に向けた要項の整備を進める意向を示した。
「住民の意見を反映するため、町民が議会に興味を持てる活動を展開していくことが重要」と細川議長は語り、議員モニター制度や出張議会の導入についても提案した。また、議会情報の共有を強化し、特にホームページを通じた情報公開の改善が続けられるべきと強く主張した。
議長の選挙と並行して、副議長の選挙も行われ、原田和美氏が副議長に選出された。原田副議長は「議会の機能強化を図り、住民に信頼される議会を実現する」と決意を述べた。
次に、嶺南広域行政組合議会議員や若狭広域行政事務組合議会の議員の選出が行われ、元亀田市議の細川正博氏もこれに名を連ねた。
追加議事日程では、原子力発電対策特別委員会の設置が提案され、廃炉作業や安全確保の現況に関する情報収集の重要性が議論された。議会側は、発電施設の財政的影響にも配慮し、安全と地域振興に関する調査を進める意志を固めた。
また、広報特別委員会設置に関わる提案についても意思統一が図られ、今後の広報活動の充実が決議された。在宅勤務の普及により、議会の透明性を保つため、情報提供のさらなる強化を含めた取り組みを進めていくことが求められた。
最後に、今年度の会期が令和6年3月31日までと決定され、その他の専決処分についても承認が下された。町長の話に於いても、議会と理事者が協力し、町民福祉向上へと導くために努める意欲が示された。
このように、令和5年おおい町議会定例会は新たなリーダーのもとでスタートし、議会活動に対する期待が高まる内容となっていた。議会改革が進むことで、住民の信頼を獲得し、持続可能な地域づくりに貢献していくことが目指されている。