令和4年第2回おおい町議会定例会が3月15日に開催され、さまざまな議題が審議された。
最初に、議案第31号として令和3年度おおい町一般会計補正予算(第7号)が提案され、町長の中塚 寛氏が提案理由を述べた。この補正予算の歳入歳出は847万2,000円の追加で、総額は117億6,927万7,000円となる。
具体的には、電子化を図るためのシステム改修に関する経費として330万円を追加し、転出手続きなどの効率化を図る。
さらに、農林水産業と土木費の調整に関しても触れ、全体的な歳入財源は地方消費税交付金などから確保される方針が示された。
その後、議案第13号から第20号までの条例改正についても一括審議された。特に議案第18号の国民健康保険税条例の改正については、質疑応答が行われ、堤 満也議員は反対の立場で討論を展開した。
彼は、国保制度における加入者負担増に対する懸念を表明し、「町民の暮らしと健康を守る制度であるべきだ」と訴えた。
一方、賛成意見もあり、国民健康保険事業の維持の観点からの支持が聞かれた。
議案第21号の令和4年度一般会計予算についても意見が交わされ、猿橋 巧議員が反対討論を行った。彼は、原子力関連の依存度への懸念を表明し、「不安定な行政からの決別が必要」と主張した。
また、今会議では、シルバー人材センターへの支援を求める趣旨の意見書が提出され、陳情として採決された。全会一致で可決されたことが報告され、サポートの必要性が強調された。
この定例会では、各議案や請願が慎重に審議され、多様な意見が交わされた結果、ほとんどの議案が可決され、町の運営に向けた新たな一歩が踏み出されたと言える。議長の松井 榮治氏は、「町民に配慮した予算が編成された」と締めくくり、会議は閉会した。