令和5年6月7日、おおい町議会の定例会が開催され、議事が進められた。今議会では、議案や報告が一括で扱われ、各議事項の審議が行われる。
中塚寛町長は、初めに議会へ感謝の意を表し、最近の天候不順により記録的な豪雨が発生したことに触れた。特に、地球温暖化や気象災害の防止に取り組む必要があるとの考えを示した。
日程第2では、会議期間を本日から6月23日までの17日間に決定することが提案され、特段の異議もなく承認された。この時点で議事は順調に進行し、次いで諸般の報告が行われた。
中塚町長からは、令和4年度の各種繰越明許費の計算書、特に一般会計と国民健康保険に関する報告がされた。一般会計に関しては、繰越額が9,318万5,000円に上るという具体的な数字が示されている。
その後、質疑が行われ、猿橋巧議員からは入場料の値上げについての疑問が提示された。それに対し、中塚町長は説明不足に関する反省を示し、今後の情報共有に努める姿勢を見せた。
次に、議案第32号から34号までの条例改正が提案され、町税条例の改正や進学サポート給付金に関する条件の見直しが説明された。進学給付金に関しては、所得制限の撤廃や支給期間の延長が含まれる。
特に、議案第35号では一般会計補正予算(第3号)が提案され、総額が116億7,842万9,000円に達する見込みとなることが報告された。これに伴い、地域振興の一環として、うみりんカードによるポイント付与などの生活支援策が提案され、目を引く内容であった。
工事請負契約に関する議案も複数提出され、特に水防倉庫の建設や再生可能エネルギーの導入に関連するプロジェクトに期待が寄せられている。これにより、地域の防災対策が強化される見込みだ。
最後に、会議は6月8日から18日までの休会を決定し、午後2時28分に散会した。議事を通じて、地域住民の声を大切にしつつ、効率的な行政運営が目指されていることが感じられた。