令和5年3月20日に開催されたおおい町議会定例会では、各種条例案と予算案が審議され、全ての提案が可決された。
この会議において、特に注目されたのが「おおい町個人情報保護法施行条例の制定」及び「おおい町情報公開・個人情報保護審査会条例の制定」である。これらは、個人情報保護に関する法律の改正に伴い必要とされるものであり、議長の松井榮治氏は、両条例が町民の個人情報を適切に保護するための重要な手続きであると強調した。
さらに、令和5年度の一般会計予算は114億9,700万円と示され、前年度比11.0%の増加が注目されている。特に、植物工場の進出や、河村防波堤の整備事業などが、この増加の主な要因であるとされている。予算決算常任委員長の細川正博氏は、町のさらなる発展を促す内容として評価できると述べた。
また、国民健康保険税条例の一部改正においては、猿橋巧議員が反対の立場から意見を述べ、保険税の引き上げが多くの住民に影響を及ぼすことを懸念した。この件に関して、町長の中塚寛氏は、収入が不安定な住民に対する配慮が必要であると述べ、町の政策に反映させる意向を示した。
その他、スポーツ施設や子供関連の施設の運営に関する条例の改正も議題に上がり、これに関しては賛成意見が多く、特に子ども家族館のリニューアルや体育施設の管理において町民が利用しやすい環境作りが進められることを期待する声が上がった。