おおい町議会は、令和2年3月23日に第1回定例会を開催した。
議長の尾谷和枝氏が議事を進行し、出席議員14名、欠席者はゼロであった。
この日の議題には多くの重要な議案が含まれ、特に令和元年度おおい町一般会計補正予算や土地の取得に関する議案が注目された。
町長の中塚寛氏は、補正予算について新型コロナウイルス対策に関する資材調達の遅れを理由に、漁業近代化施設整備のための320万円の繰越しを求めた。
また議案第33号では、産業団地造成用地として4万3,381平方メートルの土地を2億2,294万4,400円で取得することも提案された。
中塚町長は「この土地の取得は地域産業の発展に寄与する」と強調した。
さらに、条例の一部改正に関する複数の議案も審議され、各常任委員会からの報告が続いた。
おおい町のケーブルネットワーク施設設置に関する条例改正では、運営に必要な費用の免除が明言されるなど議会内での活発な議論が展開された。
国民健康保険税条例については、賛否が分かれ、猿橋巧氏が「引き上げは住民に大きな負担を強いる」と述べれば、田中秀樹氏は「持続可能な制度整備のため必要だ」と反論した。
議案の採決においては、意見の対立が見られたものの、いずれも原案通り可決された。
閉会にあたり、中塚町長は「議員の理解と協力に感謝し、町政の運営にあたり町民の福祉向上へ尽力する」と結びの挨拶を行った。