令和3年第9回おおい町議会定例会が11月30日に開催された。
今回の議題では、特に一般会計補正予算や各種条例の一部改正が重要な論点であった。
まず、町長の中塚寛氏が令和3年度一般会計補正予算(第3号)について説明を行い、国の経済対策による子育て世帯支援策の一環として、対象児童1人当たり5万円の給付を急速に進めるため、7356万7千円を追加で計上した。
この補正予算の提案に対し、質疑はなくスムーズに承認された。また、補正後の予算の総額は119億758万円となる。
次に、議案第56号から第59号までの町税条例及び子育て支援に関する条例の一部改正が一括して議題に上がり、町長からの説明が続いた。各条例の改正については、税法改正に伴う非課税限度額の見直しや、家庭的保育事業における業務負担軽減のための行政手続きの見直しが含まれている。
猿橋巧議員が第58号について質問し、電磁的方法による個人情報の取扱いと漏洩対策に対する懸念を示した。
これに対し、住民窓口課長の松井美恵子氏が、必要な文書の電磁的提出は個人情報には影響しないとの見解を示した。質疑応答は閉じられた後、これらの議案もまた全て承認された。
さらに、一般会計補正予算(第4号)については、主にコロナ影響の中での減額補正案として提示され、様々な歳出項目が減額され、その結果、118億5858万1千円の総予算に至ることが確認された。
その他、農地等高度利用促進事業や指定管理者の指定議案についても経過が報告され、特に農業用水路改修に関する計画では、農業生産性の向上が期待されることが強調された。
今回の定例会を通じて、町民生活に重要な影響を与える施策が確定され、町行政の透明性と効率性を高める動きが見られた。次回の会議には、12月1日から13日まで休会を挟んで行われる予定である。