令和4年第4回おおい町議会定例会が、6月6日おおい町議会議事堂で開会した。
議長の松井榮治氏が進行し、全議員14名が出席した。
今回は、令和3年度おおい町一般会計繰越明許費繰越計算書の説明を中心に、経営状況などが報告された。
特に目を引いたのは、経営状況の報告と令和4年度補正予算案の内容である。
町長の中塚寛氏は、一般会計における繰越額の詳細を明かし、各部門での財源の流れを説明した具体的な数字は次の通りである。
総務費では330万円が、民生費においては1219万9000円が繰り越され、さらに総合町民センター管理事業で1497万2000円が含まれる。
農林水産業費においても2259万円が地籍調査で繰り越され、商工費では3億7187万6000円が商工管理事業に関連し、8項目で計6億8192万9000円が令和4年度へと移行する。
その上で中塚町長は、これらの繰越しを通じた町の経済活性化を狙う方針を強調した。
挙げられたもう一つの重要な話題は、令和4年度補正予算案である。
補正後の一般会計の予算は103億5643万2000円で、前年度当初予算の117億300万円と比べて11.5%の減少となる見込みがある。
また、特別会計についても、多くの議案が提出され、特に国民健康保険事業特別会計や介護保険事業特別会計において重要な施策が発表された。
これに関連して、複数の請願が議題に上り、水田活用の直接支払い交付金への見直しの中止を求める請願や、インボイス制度の中止を求める声が挙がった。
保育士の処遇についても抜本的な改善を求める意見書の提出が検討されている。
この日、町民の意見を集約し、今後の施策に反映させる姿勢が強く表れた。
最後に、議長は議事の都合により、6月7日から6月15日までの9日間休会すると宣告し、本日の議会を閉会した。
議会は、引き続き町民から寄せられた意見を大切にし、地域の発展に寄与するため努力していく方針を示した。