令和3年6月24日、大網白里市議会第2回定例会が開催された。
議会では、重要な議案が審議され、特に副市長の選任が注目を集めた。市長の金坂昌典氏は、現在の参事兼総務課長である堀江和彦氏を副市長に選任するための同意を求める議案を提出した。堀江氏は長年の公務員経験を生かし、市政に貢献したい意向を示した。
議案には、一般会計補正予算や職員の特殊勤務手当に関する条例改正も含まれた。総務常任委員会の黒須俊隆議員は、一般会計補正予算に賛成しつつ、運行中の白里地区コミュニティバス事業の健全性について疑問を呈した。さらに、財政の厳しさから住民サービスが低下する中、入札監視委員会の設置を求める請願が不採択となったことも議論された。
午前10時55分に開会された議会では、出席議員18名が確認され、定足数を満たした。まず、委員会審査報告が行われ、議案に関する質疑が続いた。特に議案第3号については、防災備蓄倉庫の設置場所や魅力発信事業の内容について議論が交わされた。
請願第3号は、財政が悪化する中で住民サービスの有料化を懸念し、入札監視委員会の設置を求めるものであったが、審査の結果、不採択となった。委員からは運営の透明性を求める声や、財政再建のための効果的な「入札監視」の重要性を訴える意見が出たが、賛成に少数意見で採決結果は否決された。
その後、議案第10号の副市長選任につき同意の採決が行われ、堀江氏の選任は全員の賛成を得た。議会は、今後さらに市民の期待に応える努力を重ねてゆくことを確認し、午前11時30分に閉会した。