令和5年12月20日に開催された東金市議会第4回定例会では、各議案についての討論と採決が行われた。市長の鹿間陸郎氏が提案した追加議案を含む全ての議案は原案通り可決され、議会は円滑に運営された。
日程に先立ち、議長の上野高志氏が会議の開始を告げた。出席議員は19名で、欠席者は無かった。続いて各常任委員会からの報告が行われ、特に総務常任委員会の伊藤博幸委員長が議案3件の審査結果について報告した。
報告の中から特に注目されたのは、第2号議案に関する討論である。前田京子議員は、特別職の職員等の期末手当引き上げについて反対の立場を表明した。彼女は、物価高や市民感情に配慮する必要があると述べ、この状況では期末手当の引き上げは許されないと強調した。また、第4号議案の一般会計補正予算についても反対理由を述べ、現在の市民生活の厳しさを指摘し、賛成はできないと述べた。
その後の採決では、第1号議案と第2号議案が共に全員賛成により可決された。さらに、文教厚生常任委員会から報告された第3号議案についても、老人福祉センターの設置管理条例廃止の件では賛成多数で可決された。こうした結果は、市民の意見を真摯に受け止めながら、議会が進めるべき方針や条例改正について、市民の理解を得る努力の重要性を示している。
さらに市長は発議案第1号である議会基本条例の制定についても説明し、これが議会運営の最高法規として機能することを目指すと述べた。この条例の成立により、今後の議会運営がより透明で市民に開かれたものとして進化していくことが期待される。
閉会挨拶として鹿間市長は、全ての議案が原案通りに可決されたことに敬意を表した。市長は、地域経済の活性化に努めた一年を振り返り、来年の市制施行70周年記念事業についても言及した。市民が健やかに新年を迎えられるよう願いを込めて結びの挨拶を行った。