令和6年3月18日、東金市議会の第1回定例会が開催され、市の予算や議案について重要な議論が展開された。議長の上野高志氏が会議を開会し、出席議員19名を確認。
今回の定例会では、特に第11号議案である令和6年度一般会計予算の訂正に関する議論が焦点となった。この案は、市長の鹿間陸郎氏が提案し、予算審査特別委員会の議員からの意見を基に訂正がなされる形で進められた。市長はこの訂正について「予算審査特別委員会における議員の皆様方からのご発言を踏まえまして、訂正をさせていただきたくご提案申し上げるものでございます」と強調した。
特に、教育費の学校給食管理事務に関する予算追加が注目される。市長は、「学校給食費の値上げ分として約2,000万円を補助することにより、保護者の経済的負担を軽減したい」と述べた。一方、前田京子議員は「幼稚園の経費負担にも配慮すべきだ」と反対意見を述べる場面もあった。
さらに、議事日程では合計7件の予算案が全員の賛成により可決され、特に介護保険条例の一部改正や国民健康保険事業特別会計予算なども承認された。前田議員は反対討論で、介護保険制度の改善を要請したが、他の議員からは賛成の声が多く聞かれた。
この他にも追加日程として第19号から第21号までの議案が新たに上程され、鹿間市長がこれらの提案理由を説明した。特に市道路線の変更案など地域の交通に関する案件は市民の関心を集めている。
最後に、議長は「次回、令和6年第2回定例会は5月31日開会の予定」と告知し、定例会を閉会とした。市長の鹿間陸郎氏は、今後の予算執行について「市民の皆様を取り巻く状況を的確に把握しながら取り組んでいく」と述べた。