令和6年6月18日、東金市議会において、第2回定例会が開催された。議事日程には、市長提案の追加議案や発議案が含まれたが、特に新ごみ処理施設に関する予算案について議論が交わされた。
市長の鹿間陸郎氏は、令和6年度一般会計補正予算(第2号)の提案理由を説明した。新ごみ処理施設の整備に関連する経費が計上され、その内訳として清掃組合への負担金や事業費の増額が含まれている。予算案は、197億8,640万円の当初予算に2,340万円を追加し、228億980万円に達することが見込まれると述べた。
議案に対する質疑では、賛成意見と反対意見が飛び交った。特に、反対意見を表明した前田京子議員は、130億円という予算の増加に疑問を呈し、社会全体の経済状況を考慮するべきだと主張した。また、過剰な経費を抑えるべきとの発言もあり、市民の反応を気にする声もあった。
賛成意見としては、石田明議員が新施設の必要性を訴え、地域の環境を守るための行動が市民ニーズに直結すると述べた。新しい施設を通じて清掃事業を持続させることが市民サービスの向上につながるとも強調している。
また、発議案についての討論でも、教育予算や義務教育制度に関わる意見書が提出された。これらは、未来を担う子どもたちに必要な教育環境を整備するための財政支援を求めるものである。
最終的に、今回の追加予算案は賛成少数により否決されるという結果になった。それに対し、議長は市民サービスを最優先に考え、今後の運営に対する議員・市民からの意見の重要性を改めて認識する必要があるとした。次回は令和6年第3回定例会が9月に予定されている。