令和4年第1回定例会が2月22日に開催された。出席議員は18名で、北田 宏彦議長が進行役を務めた。議事の主な内容は、市政への一般質問として、実施されたものである。
自民党の中野 修議員が最初に発言し、交通インフラに関する問題について質問を行った。特に波乗り道路の陸閘運用の遅延について触れ、市民への周知徹底を求めた。「昨年3月には完成予定だった運用が、今年の12月にようやく開始された。運用の遅れについては、関係機関との調整に時間がかかったと伺っている」との言及があった。これに対し、林 浩志建設課長は自動閉鎖システムの詳細を説明し、「気象庁の警報が発令された際に自動で閉鎖され、周知はスピーカーや掲示板で行う」と強調した。
また、台風や高潮による津波以外での陸閘扉の閉鎖に関しての質問も行われた。中野議員は「高潮の際にも扉を閉鎖すべきである」と述べ、県との更なる協議を続けるよう要請。これに対しても林建設課長は「必要性を認識している。県と協議を進める方針だ」と応じた。
次に、社会資本整備事業に関する質問が寄せられた。土屋 忠和議員は砂浜の現状と環境保全について問題提起し、「美しい砂浜のために、海岸の清掃を強化し、県との連携を深め、地元の応援を必要としている」との立場を示した。これに対して、林建設課長は県との調整が進行中で、地元住民との連携を大事にしたいと応じた。
さらに、秋葉 好美議員が新型コロナウイルス対策に関する質問を行い、「感染拡大の影響で医療体制は厳しい。特にエッセンシャルワーカーの健康観察が必要である」と強調した。齊藤 隆廣健康増進課長は「保健所が無症状者の健康観察を行う方針で、対象者のあり方など慎重に進めている」と説明した。
一方、上代 和利議員がファイザー及びモデルナのワクチン供給について質問を行い、現状では一定の供給が行われている旨を確認。また、集団行動の制限についての意見も提出された。これに対し、課長は「オンライン形式での講座提供も行い、情報の周知に努めている」との報告があった。
会議終盤には、黒須 俊隆議員が市有地の売却に関連する質問を行い、アスファルトの膨張問題及び評価の公表について疑問を投げかけた。古内 財政課長は「不動産鑑定の情報公開については、市の情報公開条例を基に対応を行っており、請求があれば公開する」と述べた。黒須議員は公共の利益を優先し透明性のある情報提供を求め、市民の権利を重視する姿勢が重要であると訴えた。
この定例会では、コロナウイルスの影響とその対応策、市内公的インフラの運営、及び市民福祉向上に向けた様々な視点に基づく議論が展開され、その結果、さらに具体化した運営方針と及び市民への説明責任の重要性が再確認された。最終的には、議論の結果、各部門による報告書や業務改善に向けた取り組みが行われることが期待される。