令和5年6月12日、大網白里市議会にて定例会が開催された。
議案の審議では、複数の重要議案が扱われた。まず、議案第1号と第2号の専決処分の承認について、議論が行われた後、双方とも原案通りに承認された。議長である小金井勉議員は、議案質疑を行ったが、発言者からの質疑はなくスムーズに進行した。
さらに、議案第3号から第8号までは一括で討議が進められた。岡田憲二議員は、特に議案第7号の庁舎整備改修工事の契約に関して質疑を行った。岡田氏は、契約金額が極めて特異な数字であることを指摘した。具体的には、契約金が2億4,635万4,394円であり、低入札調査判定基準額と一致していることが偶然ではないと指摘した。
古内衛財政課長は、入札手続きが適切に行われたことを明言し、入札に関する詳細を説明した。特に、失格となった業者の調査を行わなかった理由を述べ、調査基準価格と同額の業者に対する調査対象外の規定についても言及した。岡田議員は、この対応に懸念を示し、片岡工業株式会社の落札について再調査を求めた。
その後、議案第9号の令和5年度一般会計補正予算についてが上程された。この予算案では、物価高騰対策や子育て支援策が盛り込まれ、総額164億8,731万5,000円への増額が提案された。金坂昌典市長は、具体的な支援内容として元気回復クーポン券や小学校から中学校の給付金について詳細を述べた。
また、議案第10号として提案された損害賠償額に関する決定案についても、特段の論議はなく原案通りに可決された。
最後に、休会についてが議題に上がり、全員異議なしの合意で休会が決定された。今後の具体的な日程も示され、議会の運営へと進むことを確認した。