令和4年11月17日、大網白里市において第4回定例会が開催され、市政に対する一般質問が行われた。出席議員は18名で、黒須俊隆議員が先陣を切って発言に立った。
黒須議員は、コロナ禍におけるマスク着用について、科学的知見に基づき変化するべきだと主張。政府や県の方針に従い、議会もマスクを外すことに賛成したが、今後市民への誤解を防ぐべきだと強調した。
質問の一つ目は、本市の人口動向である。黒須議員は、過去の人口目標との乖離を指摘し、特に子ども数の減少について懸念を示した。飯高謙一企画政策課長は、人口ビジョンに基づく推計を示し、2032年には44,370人、2052年には32,177人になると説明した。
人口減少の原因として、少子化や高齢化を挙げ、特に若者が市外に転出する傾向があることが影響していると答弁した。また、対策としては、待機児童解消に向けた取り組みや子育て支援の充実を計画中であることを述べた。
次に、黒須議員は、人口減少に対する具体的な対策について尋ねた。課長は、柔軟な施策を展開していくとし、特に定住促進策を強化する考えだと述べた。加えて、結婚や子育て支援の拡充を進める意向を示した。
質問は続き、黒須議員は大網駅東地区の土地区画整理事業に関する進捗状況を質した。織本慶一都市整備課長が登壇し、事業費は約30億6,400万円であること、路線価は17.6%上昇したと報告した。今後の税収の増加も期待されている。
また、蛭田公二郎議員は、海洋プラスチック問題に対する市の取り組みについても質問。プラスチック資源循環促進法が施行されてから、プラスチックの分別回収を進める必要があるとし、地方自治体の連携強化が重要であると強調した。
宮間文夫議員は、大網駅東側の混雑問題、特に南側の混雑解消に向けた協議会の設立について言及。また、白里地域の活性化条件について、特に観光資源の活用や地域イベントの充実が求められると述べた。この三者の質問は相まって、市が今後直面する人口減少や経済低迷に対する有効な施策を模索する重要な機会となった。それぞれの議員は、様々な視点から市政に関連する提案を行い、市職員の応答に対し、具体的なアクションを促す内容となる。
このように、本日の定例会は多くの市民が関心を寄せるトピックに関して鋭い議論が行われ、意見交換が進められた。議員たちは市民生活をより良くするため、引き続き熱心に議論を続ける必要があることが示された。