令和4年9月2日、大網白里市議会第3回定例会が開会され、多くの議案が提出された。
この会期は28日間の予定であり、議案では補正予算や条例改正が主なテーマであった。
金坂昌典市長は、報告の中で新型コロナウイルス感染症対策の重要性を強調した。特に、感染者数が増加する中でのワクチン接種率向上の取り組みが求められている。
「市では4回目のワクチン接種を開始しましたが、接種率が69.4パーセントに止まっている」と述べ、さらなる市民への呼びかけを行う意思を示した。
また、2023年度の一般会計決算についても報告され、歳入決算額は178億2,363万5,834円で、歳出は169億2,851万9,152円となり、実質黒字を計上。
ここで、人口減少や高齢化に伴う財政的な課題に対する危機感が表明されています。市は、歳入の増加を見込めない現状を憂いており、持続可能な財政運営が求められています。金坂市長は、特に義務的経費の増加が重荷となっていることに言及し、新たな施策の見直しを進める必要性を確認しました。
他にも、今回の定例会では議案第1号から第11号まで広範囲にわたる条例の制定や改正について審議された。
中でも議案第6号の「再生土の埋立て等規制条例の制定」は、環境保護の観点から注目を集めた。この条例により、周辺環境への影響を抑えるための規制が強化されることが期待されている。また、議案第7号の太陽光発電設備との調和に関する条例も同様に、地域の環境や市民生活の保護を目指している。
加えて、議案第8号においては小中池公園の再整備に関する基本計画の検討委員会が設置される。これにより、地域の自然環境を維持しながら市民の交流の場を充実させることを目的としている。
一方、議案第10号では、交通事故に関連する損害賠償の決定及び和解についても議論され、無事に可決される見込み。
最後に、監査委員の選任に関する議案も賛成多数で可決され、古川光夫氏が再任されることとなり、今後の財政監査に注目が集まる。