令和5年の大網白里市議会第1回定例会が開催された。この会議では、令和4年度及び令和5年度の各種予算案や条例の改正が提案され、該当議案が可決された。
市長の金坂昌典氏は、今回の招集に際し、事務方針を説明した。令和5年度の一般会計予算案は、前年に比べ増加し、159億8,000万円に達する見込みである。主な要因として、公共施設やインフラの老朽化対策など、喫緊に実施すべき重要な政策課題への投資が挙げられた。
具体的には、歳入として市税の増加が見込まれ、地方交付税も増加する予定である。金坂市長は、特に、ウクライナ侵攻の影響や、世界的な金融緩和のもとでの景気低迷について言及し、財政運営の重要性を強調した。また、新型コロナウイルスの位置づけが5類に引き下げられることを受け、感染対策に関する新たな課題への準備も進める意向を示した。
さらに、会期については、2月22日から3月22日までの29日間が決定された。この期間中に、補正予算案や新年度の予算案が審議される。議案第1号から第31号までの多岐に渡る議案が提出され、その中包括されているのは一般会計の補正予算や特別会計の予算である。特に、令和5年度における社会保障費の増加や新型コロナウイルス対策経費が大きな影響を及ぼすとされている。
その後、各議案は議長の小金井勉氏より一括して採決された。すべての議案は原案通り可決し、特に子育て関連の施策の充実や医療機関への支援が市議会で確認された。
また、議案の中には、子ども・子育て支援の推進や高齢者の福祉向上に関する条例の改正も含まれており、地域のニーズに応じた持続可能な施策の実施が求められた。議会の最終的な意思決定を経て、今後の具体的な政策展開に期待が寄せられている。