令和3年第2回大網白里市議会定例会が開催され、新型コロナウイルスの対応に関する議題が提起された。
会議は6月3日に行われ、議長の北田宏彦議員が出席数を報告。出席議員18名が確認され、定足数が成立したことから開会された。
はじめに金坂昌典市長が新型コロナウイルス感染症対策について言及した。感染者数は一時的に増加したが、その後減少傾向にあると報告。しかし、新たな変異株の影響や医療体制のひっ迫が懸念された。市長はワクチン接種を進めており、すでに集団接種を実施する準備を行っていると述べた。
続いて、令和3年度の一般会計補正予算が提案された。コロナ関連のワクチン接種や低所得者支援のために、総額150億5,466万7,000円を見込む。新型コロナウイルスの影響を考慮し、特別給付金を用意していることも発表された。
さらに、財政状況について触れ、コロナ禍の影響が続く中で、市税の収入見込みが厳しい状況であると指摘。特に扶助費や義務的経費の増加が見込まれ、今後の一般財源確保は重要な課題であると強調した。また、ふるさと納税の増加を挙げ、魅力的な施策の提案を続けることで、この流れを維持する方針を示した。
この他、防災対策や公共交通の改善についても説明があった。防災訓練や地域公共交通の活性化に向けた取り組みを進める中で、地域住民の安全を確保する必要性が強調された。
さらに、教育関連の施策に関しては、未就学児への保育支援について言及され、今後の利用者変更に対応するために公立幼稚園と保育所の再編を進めることが計画されている。特に幼稚園の利用者数が減少している現状に直面しているとし、令和6年度まで統合を進めていく考えである。
その他、議案として8件が提案され、いずれも賛成多数で可決される見込みである。最後に、今期の会議は6月24日までの22日間と決定され、次回の質疑の日程も案内された。議会は予定通り進行し、引き続き市政の透明性を求める意見が確認された。