令和2年第1回大網白里市議会定例会が行われ、議員による市政に対する一般質問が実施された。市の現状や施策をめぐり、活発な議論が交わされた。特に、財政再建や子ども・子育て支援、交通安全対策に関する質問が目立った。
講演者である宮間文夫議員は、本市の女子小学生バレーボールチームの全国大会出場が中止になった件について述べた。新型コロナウイルスの影響が市民の生活や活動に及んでいることを強調した。バレーボールの指導に尽力した東京消防庁の職員に感謝を述べ、その影響で子どもたちがスポーツを通じて成長できる場が失われたことを嘆いた。
続いて、財務に関する深刻な問題が取り上げられた。宮間文夫議員は、財政再建を優先せずに進めれば、将来的に自治体の権限が損なわれ、住民サービスが滞る恐れがあると警告した。過去の開発計画に対する評価もなされ、本市の財政基盤が脅かされている現実に焦点が当たった。不安を感じている市民が多いことを反映し、5年後、10年後に向けたビジョンの必要性が強調された。
さらに教育や子育てに関しても質問があり、特別支援教育支援員の配置や、教育環境のこれからの充実が求められた。古内衛管理課長が教育環境の整備状況を報告し、必要な人員を確保する努力を続ける方針を示した。また、子どもルームの休日、夜間対応についても言及があり、保護者からの需要とアンケート結果の結果が取り上げられた。
土屋忠和議員は、市の新型コロナウイルスへの対応や交通安全に関して質問を行い、特に主要道路における交通安全対策が重要視された。市民の声を受け、警察への要望や地元企業に対する対応を強調したが、その効果が実感できるような施策の必要性を訴えた。
今回の議会では、計画的な都市開発や、一歩進んだ防災対策の重要性も浮き彫りになった。その一環として、市のカーボンマネジメントや温暖化対策の進展が期待され、これからの大網白里市の発展と安全づくりを確かなものにしていくため、議員一同の力が求められている。最後には、暴風雨や台風といった自然災害への対応策が今まさに必要であることも再確認された。