大網白里市の第4回定例会が12月8日に開かれた。議案に対する質疑が行われ、主に手数料の改定が焦点となった。
議案第9号では、大網白里市立国保大網病院の診断書手数料が大幅に引き上げられることが話題となった。蛭田公二郎議員は、この改定案について「診断書の手数料が360万円増加する見込みであり、これは市民に直接影響を及ぼす」と指摘した。対して、安川一省大網病院事務長は、診断書「保険」に関しては、実績の増収を明確に示したが、議員は手数料の詳細な内訳を求めた。
議案第10号についても、黒須俊隆議員が言及した。同議員は、下水道使用料の改定が地元経済に与える影響に懸念を表明。この改定案により使用料が15パーセント引き上げられるという。三宅秀和下水道課長は、経費の回収率を考慮した上で、今回の改定を行ったと説明した。
また、議案第12号の損害賠償に関する事案が報告され、不適合事例による負の影響が指摘された。安川一省大網病院事務長は、医療ミスに関しては病院側に責任があることを認め、迅速な改善策を講じる意向を示した。
最後に、議案第13号では、コロナ禍による影響を受ける子育て世帯への支援策が提示された。この条例案では、零歳から高校3年生までの児童への一律5万円の支給が決定された。金坂昌典市長は、この施策は新型コロナウイルスの影響に配慮したものであることを強調した。
今回の会議は多岐にわたる議案が審議され、市民生活への影響が懸念された。引き続き、各常任委員会での慎重な審議が期待される。