令和3年3月22日、大網白里市では第1回定例会が開催された。議会では重要な議題として、議案第28号の訂正や委員会審査報告が取り上げられた。
まず議案第28号の訂正に関して、金坂昌典市長が通告した。この議案には指定管理者の所在地変更が含まれる。新しい所在地は千葉県大網白里市にある。一方、黒須俊隆議員は以前からこの指定管理者が虚偽申請を行っている疑いがあると厳しく指摘した。石井一正教育委員会生涯学習課長はその場で訪問確認を行ったが、内部の確認までは行っていなかったと述べた。
続いて、委員会審査報告についての議論が行われた。黒須俊隆議員は、議案第8号に対する意見を表明。子ども医療費助成制度に関連し、見直しの必要性を述べ、窓口負担の有料化が受診抑制を招く恐れがあると主張した。議案の原案では、保護者負担を300円にする内容であったが、同議員は近隣他市との比較を踏まえ、財政危機といえども削減すべきではないと強調した。
また、蛭田公二郎議員は修正動議の説明を行い、子ども医療費に対するさらなる負担を求めることに反対した。議案第8号は最終的に賛成多数により可決されたが、予算の使い道や負担の取り決めに対する市議会内での意見は分かれた。
今回の定例会では、議案第28号の指定管理者決定が否決された。その背景には、議会での疑問の声や、指定管理者の選考過程についての疑義があった。また、市の財産を管理運営する施設に対する信頼性が問われている。
このように、議会内での議論は、多様な視点からの意見が飛び交い、市民の生活に直結する重要な決定がなされていることが確認された。議会の役割が改めて見直される中で、議案や提案については今後も慎重な審議が必要であると言える。