令和2年6月5日、大網白里市議会第2回定例会が開かれた。
本会議では、新型コロナウイルス感染症に伴う市の様々な対策や予算修正案が審議された。特に注目されるのは、補正予算や条例の改正に関する13議案であり、危機的状況に対応するための施策が求められた。
金坂昌典市長は、「新型コロナウイルスの影響が今後も続く中、市民の安全を最優先に考える」と述べながら、行政事務の報告を行った。緊急事態宣言の解除に伴い、6月1日から公立幼稚園と学校を再開したものの、感染拡大防止のための対策が引き続き必要であることを強調した。
新たな補正予算では、「生活困窮者住居確保給付金の支援拡充や中小企業への支援金15万円の交付」を含む内容が盛り込まれている。金坂市長は、「補正予算の成立により、経済的困難を抱える市民の支援を強化する」と説明した。
さらに、教育関係の問題においては、給食費を無償化する施策が計画され、石原治幸教育委員会管理課長は、「6月と7月の二ヶ月間、給食費を免除し、その後は通常通り徴収する」と述べた。議員から指摘があったように、「夏休みにも給食が出るのか」という質問には、具体的な説明がないままだった。
また、植物に対する農薬散布についても議論が行われた。黒須俊隆議員は、「空中散布は環境に及ぼす影響を考慮しなければならない」とし、農業振興策に対する疑念を表明した。
このように、議会では新型コロナウイルスがもたらす影響を受けた施策が主に焦点となり、市民に向けた迅速な対応が求められている様子は一層明らかであった。今後も市は、必要な支援をしっかりと提供していく方針であることが強調された。
議会の最終採決の結果、審議された全ての議案が承認され、休会にはいった。これにより、次回の会議もスムーズに運営されることが期待される。