令和元年9月6日、千葉県の大網白里市議会は、第3回定例会を開会した。
本日の議事日程は、市政に関する一般質問と休会の2つである。
出席議員は17名で、議長の岡田憲二氏は会議が定足数に達したことを確認した。
今回の一般質問の通告者は黒須俊隆議員。
黒須議員は、大きく三つのテーマについて質問を行った。第一に子どもの貧困についてである。日本では7人に1人が貧困状態にあり、その影響を受ける家庭が多いことを指摘した。
次に、子育て支援センターの指定管理者選定について言及。
"突出した施策が必要"と強調した。
最後に、小・中学校のエアコン工事価格について、税金の適正な使い方が求められると訴えた。特に、エアコン設置工事で440万円程度とされている価格の高さに対し、"適正価格"を求める意見があった。
議会に先立ち、黒須議員は経済評論家のコラムを引用し、日本の経済状況が悪化していることを示した。OECDにおける日本の労働生産性や貧困率などから日本は後進国と評価される現状を憂慮した。これを受けて市当局は、子供の貧困状況についてどのように把握し対応しているのか回答した。石川普一社会福祉課長は、子どもの貧困状況について、厚生労働省のデータを踏まえてお答えした。
また、貧困対策に関連して市が実施している施策内容も併せて報告された。次に、黒須議員は、学校での給食費値上げの可能性を問うた。教育長の深田義之氏は、材料費や消費税上昇の影響による給食費改定の必要性を説明した。「給食は児童・生徒に不可欠なもの」と、食費の適正化を図る意向が示された。
黒須議員は続いて、子ども食堂についても言及。
市内での実施されている状況を踏まえ、地域に根ざした食堂運営の重要性を強調した。
市は、各子ども食堂の活動を把握しているか問答し、さらに市民からの支援が求められる場面における窓口を設けるべきと指摘した。最後に、指定管理者制度の透明性について疑問を呈し、選定基準と運営方法について市民と共有すべきであるとの意見が述べられた。
まとめとして、詳細な実態調査、それに基づく施策の具体化や給食費の負担軽減策を求める声があがり、興味深い議論が展開された。続いて副議長の小金井勉氏が、会議の休会について提案し、異議なしと認められ、会議は散会となった。