令和5年5月31日、大網白里市議会第2回定例会が開会された。議会では、さまざまな行政事務の報告とともに、8つの議案が提案された。
まず、金坂昌典市長が行政事務の報告を行い、新型コロナウイルス感染症に関する状況を述べた。特に、5月には感染症が5類に位置づけられ、市民生活が徐々に通常の形へ戻っていくとした。その中で、ワクチン接種は引き続き市内クリニックや病院で行い、すでに2900名が接種を終えているという。
次に、令和4年度の会計状況について説明があり、歳出ベースで168億円程度の決算規模が見込まれ、一方で、実質収支は8億円程度の黒字が予想されていると報告された。市長は、社会保障関連経費や公共施設の老朽化に伴う維持費が経済を圧迫していると警告した。
議案については、まず不動産の交換に関する議案が議論され、JR東日本との土地交換の意向が示された。更に、補正予算案として物価高騰支援なども盛り込まれる中、議案第3号では162億円に達する一般会計補正予算が提出された。
また、名古屋市との協力により、高齢者支援や子育て支援の施策も進められている。その一環として、第一生命保険と連携し、チャイルドシートを市に寄贈し、子育て家庭への支援向上を図っている。
さらに、市制施行10周年を記念したイベントも計画しており、海水浴場開設や花火大会など、地域への観光促進策も進めている。市民が楽しめるイベントを通じ、地域活性化を狙い、市の魅力を発信していく意向が表明された。
最後に、議会は令和5年6月1日から4日までの休会を決定し、次回は6月12日に質疑を予定していることを通知した。