令和3年12月2日、大網白里市議会が定例会を開き、様々な市政に関する一般質問が行われた。出席した議員は17名、欠席は1名であった。今回の議会では、特に教育行政や地域の医療費助成、農業支援といった議題が取り上げらた。
最初に取り上げられたのは、教育行政についてであった。黒須俊隆議員は、千葉県内の中学生数が大幅に減少するとの報道を引用し、本市における児童数や学級数の推移と予測について問うた。教育委員会の石原治幸教育委員会管理課長は、将来的には小学校で約500名、中学校で約250名の児童・生徒が減少すると予測していると答えた。また、学級数についても、今後の児童数の減少に伴い、普通学級が減少する見込みであることを伝えた。
さらに、くれぐれも児童・生徒数や学級数の適正な運営について考慮が必要であるとし、地域の教育事情への配慮を求めた。
次に、医療費助成についての質問が行われた。黒須議員は、もはや高齢者にとって医療費が負担となることを懸念し、医療費助成の拡大を求めた。特に、県内の他市町と同様に高校生までの医療費助成を進めるべきではないかと述べた。企画政策課の米倉正美課長は、現状の厳しい財政状況の中で医療費の助成を拡大することは難しいとの認識を示した。
その後、農業支援に関する議題に移り、蛭田公二郎議員は、米価が下落し本市の稲作農家が困難な状況に置かれていることを指摘した。特に、コロナ禍により需要が落ち込み、その影響で米価が暴落している現状を訴えた。市長は、千葉県や国に対して本市の農業経営強化に向けた要望を行っていることを説明した。
また、地域の医療や福祉などの施策についても、温かい声が多数上がった。高齢者支援に関する質問では、地域における買物支援や医療費助成について、今後も地域住民が安心して生活し続けられるような施策の必要性が強調された。
議会全体を通して、様々な視点からの質問が取り上げられ、地域住民の安全や福祉の確保に向けた議論が進んだ。今後も市では、厳しい財政状況や住民の多様なニーズに応じた対応が求められるだろう。