令和3年9月30日、大網白里市議会の第3回定例会が開会された。
本日、議題に上がったのは、「議案第11号 令和3年度大網白里市一般会計補正予算」や「委員会審査報告」などである。
まず、金坂昌典市長が令和3年度の一般会計補正予算について提案した。
金坂市長は、「歳入歳出にそれぞれ1億5,175万円を追加し、予算総額は155億3,325万3,000円となる。」と述べた。
この補正予算は、ふるさと応援寄附金の大幅な増加を受け、必要経費の増額や財源調整として財政調整基金繰入金の減額を図るものである。
続いて、議長は質疑応答の時間を設けたが、質疑の希望者はなく、質疑は終了した。
その後、総務常任委員会に付託されることが決定された。
議長は、休憩に入ることを告げ、午前10時12分に一時休憩となった。
休憩後、議会は委員会審査報告を審議した。
決算特別委員会の森建二議員が、令和2年度の各会計歳入歳出決算の認定に関する報告を行った。
森氏は、「財政課において自主財源を確保するための明確なビジョンが求められている。」と強調し、財政健全化に向けた諸施策を提案した。
また、各課別の審査結果と共同の取り組み強化が求められると述べた。
続いて、蛭田公二郎議員は、決算の認定に対して反対の立場から討論を行った。
彼は、「市営住宅の修繕予算が年々削減され、生活弱者に冷たい財政運営になっている」と指摘した。
特に、市営住宅の修繕予算が過去5年間で44%削減されたことに対して問題視し、来年度の予算での増額を求めた。
その上で、黒須俊隆議員も同じく令和2年度決算の認定に反対の立場で討論を行った。
黒須氏は、「経常収支比率が高いままでは新たな事業に対する投資ができていない」と指摘し、財政の危機を訴えた。
議会では、全ての議案が原案通りに可決され、議事は次の段階へと進んでいる。
令和3年度一般会計補正予算への対応や財政確保のための戦略が重要視される中、議会は市民の声を受け取りつつこれからの方向性を協議していくことが期待されている。