令和4年第1回大網白里市定例会の一般質問が行われ、議員たちは多岐にわたるテーマについて市政や政策の現状を問い詰めた。
中心となったのは、新型コロナウイルス感染症に関連する問題である。日本共産党の蛭田公二郎議員は、コロナ感染者が高齢者や基礎疾患を持つ方々に多く見られる現状を指摘した。特に、自宅療養を余儀なくされるケースが増えている中で、医療体制が十分に市民の命を守れているのか疑問があると語った。
蛭田議員は、個別の事例として、80代女性が医療機関の受け入れを拒否され、健康悪化した事例を挙げ、安易な医療行為が市民の命に影響を与える懸念を表した。彼は「新型コロナウイルス対策を含めた、医療や行政が市民をしっかり守る体制を構築する必要がある。」と強調した。
また、同議員は環境や公共交通の問題も取り上げた。地域の環境基本計画が進捗していることに関し、「実効性のある具体的な施策が必要」と語り、特に再生可能エネルギーの活用の遅れを批判した。公共交通については、住民ニーズに応じた路線の新設と延伸を提案した。
市民への情報提供の重要性も議論された。コロナ禍での支援策や情報発信が不足しているとの指摘を受け、広報活動の強化が求められた。議員たちは、特に高齢者への支援策の周知がなされていない現状に懸念を示した。
住民の意見を反映させるべく、市の政策形成において議会との連携の強化が求められた。特に、自宅療養や緊急時における情報発信の遅れは市の改善課題として浮き彫りになった。これにより、各議員も今後の方針については議会側からの具体的な追及が必要であると認識している。
続いて、交通安全についての質疑も行われた。交通事故が多発しているみずほ台の交差点において、交通安全対策が講じられつつあることが説明されたが、さらなる改善策が求められた。市民の意識向上を促すような街頭活動や教育も必要であるとの意見があり、より一層の安全対策の強化が期待されている。
議会は、今後も市民の安全と健康を守るため、様々な議論を重ね、市政の透明性と責任ある運営を図る必要があると結論づけられた。