令和元年8月30日、大網白里市議会第3回定例会が開催された。
市長の金坂昌典氏は、議会に提出した諸案件について説明した。今回の会議では、補正予算と条例改正案を含む計13議案が提示されている。また、決算の認定に関する議題も含まれており、市の財政活動が詳細に報告された。
金坂市長は、平成30年度の一般会計の歳入決算額が158億3,853万9,392円に上ったことを明らかにした。一方、歳出決算額は152億1,752万5,873円となり、実質収支は黒字であると報告した。しかしながら、税収の伸びが期待できない中、義務的経費が増加傾向にあるため、今後の財政運営には細心の注意を払う必要があると強調した。
また、子育て支援や高齢者福祉についても話が及んだ。市では新たに開設する(仮称)子育て交流センターの運営管理に関する案件が議案として提出されている。金坂市長は、来年4月のオープンに向けた準備が順調に進んでいると述べ、具体的な運営計画と指定管理者の選定結果についても触れた。選定には株式会社オーエンスが選ばれており、運営準備が着々と進んでいるとのことだ。
議案の一つである、令和元年度大網白里市一般会計補正予算は、歳入歳出ともに1,484万6,000円を減額する内容となっている。金坂市長は、新制度の円滑な移行を図るための補正予算案を準備しており、その必要性を説明した。
市の下水道事業に関しても、地方公営企業法の適用に向けた準備が進められていることが報告された。これにより、経営基盤強化を見込んでいるとされ、より効率的な運営が期待される。
さらに、債務負担行為の設定や職員定数条例の改正案が提言されており、適切な人材の配置が求められている。特に、医療機関である国保大網病院の職員数の引き上げが重要な課題であるとの見解が示された。
議会は、市長からの報告が進む中、各議案について質疑応答を行い、認定内容の審査に入るとのことである。市民生活の円滑な運営と地域振興に向けて、議会の役割が今後ますます重要になることが予想される。