令和3年の第4回定例会において、議案第14号で大網白里市の一般会計補正予算が承認された。
この補正予算では、歳入歳出にそれぞれ3億1,617万6,000円を追加することが提案されており、特に子育て世帯への臨時特別給付金が全額現金で一括支給されることとなる。金坂 昌典市長は、「子育て支援策として必要な予算で、お子様を持つ世帯をしっかり支援していく」と強調した。
会議では、討論を経て議案は原案可決となり、出席議員全員が賛成する形で承認された。この予算案には、6300人を対象とした子育て給付金の支給が含まれており、4,632人に対して今年中に支給される見通しであるという。
また、委員会審査報告においても、他の議案が原案可決となり、特に庁舎整備や耐震補強に関する議案が重要視された。黒須 俊隆議員は、「市庁舎が安全で持続可能なものであるためには、専門的かつ効率的な改修を行うことが急務である」と述べ、補正予算の内容に賛成する意向を示した。
あわせて、議会運営の効率化と住民の納得を得るためには透明性が求められるとの意見が多く寄せられた。これは、今後の予算執行や工事が市民に直接影響を与えることからも、重要な視点とされる。
他にも、エレベーター設置に関する陳情も登場し、必要性が認識されている。議会では、秋葉 好美議員が「バリアフリー化が進むことにより、高齢者や障がい者の市役所利用が改善される」と発言。これに対し、議会は社会的なニーズに応える方向性を改めて確認した。
この一連の議論を経た結果、議案は賛成多数で通過し、市の施策が一歩進むこととなった。多様な意見が交わされる中で、さらなる住民サービスの向上と財政の健全化が求められていることが改めて強調された。今後も市議会や市行政は、透明性と誠実な財務運営を意識しながら、市民に寄り添った施策を継続していく意向である。