令和4年11月16日、大網白里市の第4回定例会において、市政に対する一般質問が行われた。
出席議員は18名で、財政健全化に向けた取組や下水道事業、さらには空き家対策に関する意見交換がされ、市民生活への影響や今後の方向性について活発な議論が展開された。特に、財政健全化について自民党の小金井 勉議員は、経常収支比率に関連する近隣市町村との比較を行い、本市の厳しい財政状況を指摘した。古内 衛財政課長は、過去5年間の推移を説明し、義務的経費の増加が要因であると強調した。
又、小金井議員は、下水道事業における経費削減についても質問し、三宅 秀和下水道課長が、汚水処理施設の統合によって年間3500万円の経費削減が見込まれると述べた。
加えて、空き家問題に関しては、土屋 忠和議員からの提案で、未利用地の活用や空き家除去に向けた財源確保についての議論も行われた。空き家利活用に関して地域のニーズに応じた施策の重要性が確認され、税収の増加を目的とした施策が強調された。
さらに、防災対策については、地域の特性を鑑みた防災訓練の実施が確認され、車中泊対策へも言及され、地域住民との連携の重要性が訴えられた。市民の生命を守るため、各種支援策の充実が求められている。
そして、教育行政における認知症対策やヤングケアラー問題に関しても課題が挙げられ、特に市民生活に寄与する支援策が必要であるとの意見が相次いだ。教育委員会では、認知症サポーター養成講座の実施や、教職員に対する研修の内容が報告され、教職員が多様な事例に対処できるよう支援が求められている。
議論を通じて、市民の声に基づく具体的な施策の立案が期待されており、今後の方針についても、引き続き市民との対話を大切にしながら進めていくことが求められています。