令和2年第1回定例会が開催され、議員たちは市政に関する重要な議題について活発な議論を行った。
議事は市政に対する一般質問から始まり、蛭田公二郎議員がデジタル博物館に関する質問を提起した。蛭田議員は、本市の文化資源を発信するデジタル博物館の利用者数や特別企画展の内容を問いかけ、市の観光い力の強化を要望した。これに対し、齊藤隆廣生涯学習課長はデジタル博物館の2年間の利用者推移を説明し、今後の企画展についての計画も述べた。
また、蛭田議員は、市内の文化財の管理状況についても言及した。説明板の劣化や景観の問題を指摘し、適切な修繕の必要性を訴えた。市の文化財管理を担当する課長は管理の現状を報告し、今後の対応についても言及した。
さらに、一般質問では災害支援に関するトピックも重要視された。蛭田議員は、昨年の災害による罹災証明書の発行状況や、義援金申請の進捗についても詳しく質問した。大塚好安全対策課長は、罹災証明書の発行件数や、義援金の申請数の概要を報告。罹災証明書は1140件、義援金は564世帯から申請があり、支援が行われていることを説明した。特に、義援金の支給について事務的手続きに迅速に取り組む必要性を指摘し、さらなる周知を求めた。
議事の後半には、地域防災力の向上に関する質疑も交わされた。近年の自然災害に対応するため、行政の防災力を高める取組みとしての認知症サポーター制度や、マイタイムラインの作成の推進などが求められた。また、引間真理子議員が、イノシシによる農作物への被害や市民の安全に関する問題も取り上げ、自助・共助の重要性を訴えた。
市長は、今年度当初予算についても言及し、前年度を下回る予算規模について厳しい財政状況の説明を行った。財政調整基金の取り崩しを余儀なくされている事態を踏まえ、歳入の増加を図りたいとの意志を示した。
市議会は、各議員がそれぞれの立場から市政に関わる意見や考えを述べ、市の発展や市民の安全を考えた実りある議論が繰り広げられた。