令和2年第2回大網白里市定例会が、6月17日に開催された。
出席議員は18名で、定足数に達し、会議は順調に進行した。議題は主に条例の改正に関連する内容であり、その中で新型コロナウイルス感染症に対する救済措置が大きく取り上げられた。
まず、議案第4号の市税条例の改正について、山下豊昭議員が質疑を行った。彼は、この改正が新型コロナウイルスの影響を受けた施策であることを認識しており、寄附金税額控除の特例について詳細に質問した。特に、文部科学大臣が指定する行事の中に、本市が指定するイベントの内容が含まれる点を指摘し、その対象イベントの具体的な情報を求めた。
回答として、酒井総税務課長は、本市でも対象となる文化的行事やスポーツイベントを含める計画があると述べた。加えて、寄附金控除に関する申請件数も全国で613件程度あり、千葉県内では16のイベントが指定されていると説明した。
続いて、議案第7号の職員の特殊勤務手当についての議論に移り、議案が医療従事者の確保に向けた対応策として提案された。山下豊昭議員がこの手当の具体的内容について質問し、安川一省国保大網病院事務長がその必要性を説明した。今年度の新設手当は55万円の影響見込額であり、具体的な手当の金額なども説明された。特に、抗がん剤調剤に多くの時間を要することから、効率的な人材確保が求められていると指摘した。
また、実際の勤務状況についても、他の病院に比べ多いことが懸念されており、手当の改善が人材流出防止に繋がると強調された。議員たちは医療従事者に対する敬意を表し、今後の支援継続を求めた。
最後に、休会に関する議題が上程され、異議なしで承認された。次回は6月25日に定刻で開会される予定となっている。