令和2年大網白里市議会第1回臨時会が開催された。
議会は、出席議員18名で、全員の参加を確認した後、開会した。議長の田辺正弘議員は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、議員及び執行部はマスク着用を徹底し、議場の扉は開放するとの方針を示した。
今回の会議では、まず議席の指定に関する議題が確認された。議席は、出席者の座席に基づき指定されると決定した。その後、会議録署名議員として林 正清子議員、山下豊昭議員が指名された。
次に会期の決定がなされ、今回の臨時会は1日限りで開催されることが確認された。
日程第4では、議案第1号と議案第2号が一括で上程された。金坂昌典市長が提案理由を説明した。議案第1号は、地方税法等の一部改正に伴う大網白里市市税条例等の改正についての承認を求める内容である。議案第2号は、令和2年度一般会計補正予算に関するもので、新型コロナウイルス感染症に対する経済対策が重要な焦点となっている。
市長は、一般会計補正予算において、国民一人当たり10万円の特別定額給付金の給付や、子育て世帯への臨時特別給付金1万円の支給を行うことを強調した。
さらに、市独自の支援策として、ひとり親世帯への生活支援給付金や、3歳未満児への児童手当加算を含めた施策を講じることを明らかにした。特に、緊急事態の影響を受けた事業者への支援として、千葉県の中小企業再建支援金の対象に追加で10万円を交付することが提案された。
質疑応答の場では、蛭田公二郎議員がこの支援策について上乗せされた根拠を尋ねた。飯高謙一商工観光課長は、売上が50%以上減少した事業者を450社に見込んでいると説明した。また、特別定額給付金の手続については、郵送とインターネットを利用した申請の2方式が用意されることが説明された。すでに市内の各世帯への郵送準備が進行中であり、給付金支給の最短日程も確認された。
最後に、議案2件に対し採決が行われ、両案は原案通り承認された。田辺正弘議長は、これで全ての案件が終了したことを告げ、会議を閉会した。議会は、今後も感染拡大防止と生活支援に寄与する施策を追求していく意向を示している。