令和2年3月5日、北田宏彦議員が率いる大網白里市議会が第1回定例会を開いた。
今定例会では、令和2年度の予算に関する議案が多く提出され、質疑が行われた。議案第11号から第19号については、一般会計予算や特別会計予算が含まれ、慎重に審議された。この中で、特に大きな関心を集めたのは、職員の給与に関する議案第20号であり、蛭田公二郎議員は反対の立場から意見を述べた。
蛭田議員は、市職員の給料削減が財政難を助長するものと見なした。彼は、ラスパイレス指数を根拠にした給料改定や地域手当削減が総額1,800万円に達することを指摘し、職員が待遇改善を期待する中での賃金カットは本末転倒だと主張した。「市職員が何か悪いことをしたわけではない。払うべきものはきちんと払うべき」と声を大にした。
議案第20号は結局、出席議員の賛成多数により可決されたが、蛭田議員の懸念は多くの議員に印象を残したようだ。次に、蛭田議員は家庭的保育事業に関する議案第25号と、第27号の特定教育・保育施設の運営基準改正について質疑を重ねた。これは経過措置の延長が含まれ、現状の連携施設の状況を尋ねたところ、織本慶一子育て支援課長は明確な現状報告を行った。
特に家庭的保育事業者において連携施設が不足している実態があり、蛭田議員は「安易な基準緩和ではなく、保育環境の整備が求められる」と警鐘を鳴らした。議会の論調は、保育基準の引き上げや、安心して子どもが成長できる環境の整備を求めるものであった。
議事が進む中、北田議員から報告があり、予算特別委員会の構成メンバーが発表され、スムーズな審査が期待されている。また、議案第29号の固定資産評価審査委員会委員の選任については、全員賛成で原案通り決定。また、人権擁護委員候補者の推薦に関しても異議なしと承認された。
会議は午前10時00分に開会し、休会を挟み、次回の議会は19日を予定している。この日、この会議では様々な重要な議論が展開され、今後の行政運営に大きな影響を与えることが期待される。