令和5年9月7日に開催された大網白里市の第3回定例会では、様々な重要なテーマについての一般質問が行われた。
特に注目を集めたのは、黒須俊隆議員による庁舎増築計画に関する質問である。議員は、入札結果の否決について疑問を示し、物価高を考慮した場合の工事費の透明性について問い質した。これに対し、財政課の古内衛課長は、入札結果が承認されなかった背景には透明性の欠如があることを認め、工事計画の見直しと透明性確保を強調した。
次に、石渡登志男議員は、市の広報についての改革状況を報告した。若手職員の創意により広報が改善され、市民からの評価も高まっているという。さらに、地域の防災対策として、段ボールベッドや備蓄品の充実が求められている。課長は、避難生活を考慮し、段ボールベッドの確保体制を整える意向を示した。
石渡議員は高齢者見守り活動についても言及し、緊急通報装置の活用状況を問いただした。高齢者支援課の古川課長は、262台の緊急通報装置が貸与されていると答え、市民への広報活動も行っていると説明した。
公共交通についても関心が寄せられ、蛭田公二郎議員は市が行った公共交通に関するアンケートの内容を批判した。特に、デマンド交通の運賃が不正確に伝えられたことに疑問を投げかけ、市長に対して市民の理解を得るために正確な情報提供を強調した。また、公共交通の利用促進策が急務であり、財政難の中でも観光地としての資源を生かす努力が必要であると訴えた。
水道料金の問題や永田駅周辺の整備についての質問も交わされ、各議員は地域の生活環境の向上に向けた施策の重要性を訴えた。特に、コミュニティバスの利便性向上や、駅周辺の整備は地域住民にとって大きな関心事であり、行政の対応が期待される場面が多く見受けられた。
今回の定例会では様々な議論が行われ、特に市民からの声を大切にすることが強調された。市は今後も透明性のある施策を推進し、市民のニーズに応えるための努力を続ける必要があるとし、質問者たちもその重要性を訴えていた。
世代を超えた市民の安全と利便性を考え、今後の政策に期待が寄せられる。