今定例会では、大網白里市の令和5年度一般会計補正予算が審議された。5億5,307万8,000円とされるこの予算案は、特に台風による被災対応に注力されている。
市長の金坂昌典氏は、歳入歳出に1億1,405万6,000円を追加し、総額を165億5,307万8,000円とする理由を説明した。この補正予算は、台風13号による災害復旧や災害廃棄物処理に必要な経費を含む。さらに、国や県の補助金、地方債を財源として計上している。
次の議題、委員会審査報告が提出され、土屋忠和議員が報告した。この報告で、市の財政面での健全化と各課の要望が多数あった。特に、職員のメンタルヘルスと災害時職員配置の重要性が強調された。
また、台風等の豪雨による減災対策が話題となった。田辺正弘議員が提出した発議案第1号は、早急なインフラ整備を求めるもので、多くの議員の支持を集めて可決された。田辺氏は、「市内での災害発生リスク軽減には、インフラ整備が不可欠」と述べた。
このほか、委員会からの改善要望の中で、市民ニーズの把握が一層求められていることが示された。社会課題への適切な対応が求められる状況にあり、特に少子高齢化が進む中で、質の高い公共サービスの提供が求められる。議員からは「市民の信頼を得るためには、透明性の高い施策が必要」との意見も出た。
閉会に際し、小金井勉議長は「本市は厳しい財政状況にあるが、市民の期待に応えるために全力で取り組む必要がある」と述べ、今後の審議に対する意義を再確認された。議会は18名の出席のもと、全ての案件を終了し、令和5年の定例会を閉会した。