令和3年第2回定例会が令和3年6月9日に開催された。
会議は午前10時に開会し、18名の議員が出席した。議長の北田宏彦氏は、出席議員数が定足数に達していることを確認し、会議の進行を開始した。主な議題は市政に対する一般質問であり、林正清子議員が質問を行った。
林議員はまず、新型コロナウイルス感染症対策について言及した。最近の変異株の出現やワクチン接種が市内で開始されたことを踏まえ、市民からの意見をしっかりと聞き、確かな情報を提供する重要性を訴えた。「新型コロナウイルス対策は市民のための事業です」と述べ、地域の安全を確保するために尽力してほしいと要望した。
続いて、飲食店の感染拡大防止策についても質問した。林議員は、「千葉県の飲食店感染防止対策認証モデル事業」について言及し、この取り組みがどのように市に導入されるかに関心を持つ市民が多いと指摘した。商工観光課の飯高謙一課長は、千葉県の厳しい認証基準に基づいており、工事費用に関する補助金も設けられていると説明した。認証を受けた店舗はステッカーが交付され、県のホームページで公表される。
その後の質問では、小中学校の安全点検や危機管理マニュアルの運用について触れた。林議員は、最近の事故を受けて危機管理マニュアルが各学校の実情に応じて運用されているのかを確認した。教育委員会の石原治幸管理課長は、定期的な安全点検を実施していることを強調し、地域の関係者との連携も進めていると応じた。
さらに、大網白里市生活相談センター「Cるーと」の新規事業についても質問があった。さらに、この相談センターがどのように地域の支援体制を強化するのかを問うた。社会福祉課の秋本勝則課長が詳細に事業内容を説明し、従来の支援に加え、より包括的な相談が可能であると述べ、利用者の声を大切にしていく方針であると伝えた。
最後に、同市の指定管理者制度に関する議論が展開された。岡田憲二議員は、指定管理者の選定過程や財源確保の方法について疑問を呈し、現場の意見を代表する議員がどのように市政に影響を及ぼすかを追求した。選定に関与した市側の意見も聞かれ、「十分な説明がなかった」との意見が出た。
今回の定例会では市民の意見を多様に反映させつつ、市政における透明性と公平性の重要性が強調された。議長は「次回の会議は再度の議論が必要」と述べ、休会の議題に移行して会議を一時休止することとなった。