令和2年第1回定例会が開催され、市政に対する一般質問が行われた。
会議では、特に市の業務効率化に関する議論が目立った。創政の森建二議員は、「行政事務のコスト削減や効率化について、どのような取組が行われているのか」と質問した。総務課の堀江和彦課長は、業務改善を全庁的に推進し、ICTを活用した業務効率化や外部委託の進展について説明した。
特に、ICTによる業務効率化に関しては、既に庁舎内の情報ネットワークや文書管理、福祉システムの導入が行われている。さらに、複数の市町が共同で運営する基幹システムでのコスト削減についても言及した。また、文書管理や財務会計の内部システムはクラウド型へ移行しており、コスト削減への意識が高まっていることが窺えた。
次に、行政業務のアウトソーシングの実態についても言及された。堀江課長によると、本市では受付業務や給食調理業務などが外部に委託されており、民間の力を借りて効率化が図られていると明らかにした。
加えて、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の導入についても議論された。デジタル技術の進展とともにRPA活動が進められつつあり、会議では具体的な導入事例として他自治体の成功事例が紹介された。
防災体制に関する質問も続き、昨年の台風等の自然災害からの学びを経て、より堅固な防災体制の構築が求められていることが強調された。大塚好安全対策課長は、昨年の災害対応の検証作業を進め、今後の施策に活かす意気込みを示した。
さらに、井戸や非常用の水源についての設置計画も話題に上がり、地域住民からの意見も考慮しながら、より効果的な水資源の利用方法の確立が急務とされた。