令和4年6月14日、能代市議会の定例会が開会された。
本会議では、会議録署名議員の指名に続いて、会期の決定が行われた。会期は6月30日までの17日間とすることが了承された。
また、表彰状及び感謝状の伝達も行われた。特別表彰として、武田正廣氏が議員35年以上の在職表彰を受け、感謝状は菅原隆文氏が全国市議会議長会の評議員として授与された。
続いて、市長の提出議案に関する説明が行われた。市長の齊藤滋宣氏は、新型コロナウイルス感染症への対策や市政の動向について報告した。
特に、新型コロナウイルスの感染者数は減少傾向にあるものの、依然として注意が必要な状況であり、学校や事業所でのクラスター発生もあったと説明した。その一方で、能代カップや嫁見まつり、夏祭りなどが開催されるなど、少しずつ活気を取り戻していることを強調した。
新型コロナワクチンの接種状況についても言及し、3回目接種の74.7%の完了率を報告。今後、特に60歳以上の方々への4回目接種の対象拡大についても触れ、しっかりとした体制を整える意向を示した。
また、経済への影響として、ロシアのウクライナ侵攻を背景に原油価格が高騰しており、市民生活が厳しいと警鐘を鳴らした。支援策として長期影響継続事業者支援金や、低所得の子育て世帯への特別給付金支給を推進していくことを発表した。
さらに、総合計画の後期基本計画の策定についても言及した。地域の現状や課題を把握し、市民との協働によりまちづくりを進めていく方針を述べた。また、消防団の再編について情報整理を行い、地域活性化に向けた施策を講じる考えを示した。
能代港での洋上風力発電事業にも触れ、年内の発電開始を目指す姿勢を明らかにした。地域活性化と産業振興が期待されるこのプロジェクトを進めていく決意を述べた。
このように、能代市議会は今回の定例会において、市民生活や経済活性化に向けた施策について多くの情報交換が行われたことが印象的であった。市長は引き続き、発展的な運営を進めていく姿勢を見せている。